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当寺は、愛媛県小田深山渓谷の麓に位置する曹洞宗の山寺です。
曹洞宗開祖であります道元禅師が詠まれました詩歌にこのような言葉がございます。「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪冴えて 冷しかりけり」まさにこの歌の通り、四季の移り変わりの美しさを間近に感じるとともに、自分自身は自然の中の一部であり、同じ流れの中に生きているのだと実感することができる場所です。
私は、常日頃からお釈迦さまのお教えであります「和顔愛語」を心がけております。「和顔愛語」とは、布施行のことです。優しい微笑みを施し、優しい言葉をかけること。そうすることによって人に幸せを届けることができます。布施(見返りを求めない)の気持ちで行えば、自然と自分にも幸せがかえってくるのです。人々が幸せに、心豊かに、そして世の中が平和になるには、この「和顔愛語」の精神が大切だと考えます。
日々生活していますと苦しいことや辛いこと、腹の立つことが多々あります。そんな時こそ、一つ深呼吸をして「和顔愛語」を心がけてみてはいかがでしょうか?まずはあなたの身近な人に優しい笑顔と優しい言葉を。きっと何かが変わってくることでしょう。
合 掌 能仁 壽哉